■■■  自治体学  ■■■

 既成の学問は「国家」を理論前提とする「国家学」です。
 自治体学は「国家統治を市民自治へ」「中央集権を地方分権へ」「行政支配を市民参加へ」組替える実践理論です。「実践を理論化し理論が実践を普遍化する」市民自治の理論です。
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日本が世界に誇れるもの
(カテゴリー: 研究ノート・書評
「日本が世界に誇れるもの」          

あるメディアから「日本が世界に誇れるもの」は何かと聞かれた。
今の日本は、「自殺」が二十代・三十代の死因の第一位である。昨年は三十代の自殺者数が過去最高であった。三十代になっても二十代の頃の時給で働かされ、健康を害せば住む処を失い、ホームレスになり自殺を願望する。フリーターの正規職員への再就職はきわめて困難である。「ワーキングプア」なる悲惨な実態が広がっているのが日本社会の現実である。
「フリーターを正規労働者に再契約する雇用主の義務規定」を削除するよう経営者団体は政府に要望した。つまり「保障のない不安定な労働者として生涯を低賃金で使い切りたい」という阿漕な考え方である。   
正規職員にも時間外労働が増えている。経営団体は「残業手当を出さないですむ法律」に改めるよう政府に求めている。昼夜働いて過労死や過労自殺になっても企業には何の罰則規定もないのである。「経営者団体の考え方」と「政府の規制緩和政策」は一体のものである。

なぜ、こうなっているのか。
社会全体に批判的思考力が衰退し状況追随思考と主体鈍磨が蔓延しているからである。かつては、労働組合の論理は「働く者の連帯と団結」であった。だが今は「自身の立場」と「自分達の既得権」を守ることが最優先になっていると言われている。かつての労働組合には「平等理念」を掲げる社会主義の思想があった。マルクスの「賃労働と資本」などの学習もさかんであった。自己の不利益をも覚悟して一歩前に出るエネルギーが存在した。それはトータルに社会を眺めて批判する社会主義の思想が存在していたからである。 

日本が「世界に誇れるもの」は何か。
鈴木大拙が欧米世界に紹介した「禅」が「ZEN」という外国語になり、海外で高い評価を受け、「西欧文明」と「東洋精神」をつなぐ可能性を有する日本として、かつてなら、誇り得たかもしれない。だが現在の日本はアメリカに追随し国際社会で孤立を深め「高貴な精神性」などとは無縁の状態にある。 
 あるいはまた、レンズ光学などの先端技術をかつては誇ったが、科学技術教育の裾野は寒々しく誇りうるとは到底言い得ない。
今の日本に「世界に誇れるもの」があるであろうか、再度自問するならば、それは「憲法九条の堅持」であろう。
20世紀は「戦争の世紀」であった。夥しい人命が失われた。21世紀に入った現在も殺戮が世界の各地で続いている。最新兵器による殺戮の殆どはアメリカが関与してのものである。
国際政治の悲惨な現実を見据え未来を展望するならば、日本が世界に誇り得るものは、アメリカが要望してきている「憲法九条の改定」に応諾せず「戦争放棄」を堅持し続けることである。それが、世界の人々から共感と敬意を獲得することになり「世界に誇れるもの」となるであろう。

 
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