■■■  自治体学  ■■■

 既成の学問は「国家」を理論前提とする「国家学」です。
 自治体学は「国家統治を市民自治へ」「中央集権を地方分権へ」「行政支配を市民参加へ」組替える実践理論です。「実践を理論化し理論が実践を普遍化する」市民自治の理論です。
土曜講座を顧みて
(カテゴリー: 北海道自治土曜講座
 土曜講座を顧みて

土曜講座は何を目指したか
土曜講座が目指したのは受講者それぞれが「自分の見解」をもつことである。
「自身の思考力」を高めることである。
土曜講座は「知識習得」の場ではない。講師の話を丸ごと受容するのではない。講師の話は「思考の座標軸」を確かなものにするためである。
  
 土曜講座の成果
第一の成果は「受講者がお互いに知り合った」ことである。
 土曜講座の受講者は職場でも地域でも少数者であった。問題意識を有するが故に「何とかしなくては」と思い、発言し行動して評価されず、ときには「切ない思い」もしていたのである。
 その受講者が、満席の会場で熱気を体感し隣席と言葉を交し名乗り合い、問題意識を共有し知己となった。
土曜講座の当初のころは「講師を囲む」交流懇談会を盛んに開催した。全員の「一分スピーチ」を毎回行った。自分と同じ考えの人が「これほど沢山いるのだ」を実感した。
 北海道は地域が広すぎるので、他の地域の人と言葉を交わす機会は少なかった。土曜講座で知り合い語り合って「仲間の輪」が北海道の全域に広がった。何かあれば連絡し合える「親密な仲間の輪」である。活力は地域から生まれる。
「知り合った」ことが土曜講座の第一の成果であろう。

成果の第二は、「話す言葉」「考える用語」が変わったことである。
 「地方公共団体」が「自治体」に変わり、「地方公務員」が「自治体職員」に変わった。これまで使わなかった「自治体政策」「政策自立」「地方政府」「政府信託」などの「用語」で考えるようになった。
 「言葉・用語」は思考の道具である。「言葉が変わる」ことは「思考の座標軸」が変わり、「発想」と「論理」が変わることである。
 「地方公務員」から「自治体職員」への用語変化は「職業意識」「職業倫理観」をも変化させる。「国家統治」から「市民自治」への論理に共感するようになる。「中央が地方の上位」と思っていた(思わせられていた)長い間の思考習慣からの離脱が始まったのである。かくして北海道の各地に「目先の問題」を「未来への時間軸」で考える主体が成熟した。土曜講座第二の成果である。

第三は、116冊のブックレットを刊行したことである。
 講座での感銘は時間の経過と共に薄れる。ブックレットにしたことで感動が甦る。講義を刊行物にするのは手間のかかることであったが、受講しなかった人にも講座内容を伝えることができた。㈱公人の友社から刊行して全国の書店に出回り、自治体関係者の間で北海道土曜講座が話題になった。評価も高まった。
 例えば、講師依頼のときには「やっと私に話が来た」と言って快諾して下さるようになった。大学院のゼミでも教材に使われた。
 116冊のタイトルを総覧すれば「自治体課題の変遷」を知ることができる。

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