■■■  自治体学  ■■■

 既成の学問は「国家」を理論前提とする「国家学」です。
 自治体学は「国家統治を市民自治へ」「中央集権を地方分権へ」「行政支配を市民参加へ」組替える実践理論です。「実践を理論化し理論が実践を普遍化する」市民自治の理論です。
自治体理論の実践ー北海道土曜講座の16年
(カテゴリー: 北海道自治土曜講座
 刊行「自治体理論の実践―北海道土曜講座の16年」

「北海道土曜講座の16年を顧みる」を公人の友社から刊行した。
 本書は「北海道土曜講座の16年」は何であったか、を顧みる書である。土曜講座の役割が終わった訳ではない。解明するべき自治体課題は次々と生起する。市民自治の実践理論の研鑽と行政の責任回避の構造究明が終わる訳はないのである。

 土曜講座が目指したのは「自治体理論の習得」であった。
 理論には「説明理論」と「実践理論」の二つがある。
 説明理論は事象を事後的に客観的実証的に分析して説明する認識理論である。
 実践理論は現在の課題を未来に向かって解決する理論である。「課題は何か・如何なる方策で解決するか」を考えるには「経験的直観」が不可欠である。経験的直観は一歩前に出る実践によって得られる。自己保身の状況追随思考では経験的直観は身に付かない。実践理論は歴史の一回性である実践を普遍認識に至らしめる理論である。

「知っている」と「分かっている」は同じでない。
 その相違は、困難を覚悟して一歩前に出た「実践体験の有無」にある。自治体理論にも同様の問題が存在する。

 本書は三部構成になっている。
 第一部は、自治体改革をめざす土曜講座第二幕を展望する論述である。
すなわち、都市型社会の構造特性を明示し2000年代の自治体改革の基本論点を提示し、次いで自治体改革の課題と解決方策を見究めるには実践理論が重要であることを論証し、土曜講座16年間の経過を詳細に検証した。それは講座の第二幕を展望するためである。
 
 第二部は、講師を務めて下さった先生方、講座を報道して下さった記者の方々、裏方として運営事務を担ったスタッフ、そして受講者の方々による土曜講座への「愛着と感慨」の文章である。

 第三部は資料である。
 新聞等に報道された記事、全91回の講座のタイトルと講師一覧、実行委員とスタッフの一覧である。詳細に記録したのは自治体理論の研鑽習得をめざす自治講座が北海道のみならず全国各地で再び開講することを希求するためである。

(主要な内容)
 2000年代の自治体改革にむけて 松下圭一
 自治体学の実践論理        森  啓
 地方自治土曜講座・16年を振り返る 川村喜芳
 市民の自治力は学習で培われる 宮本憲一





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原発災害と自治体政策
(カテゴリー: 原発災害と自治体政策
  原発災害と自治体政策

 2011年4月28日に札幌で「福島原発」と「今回の選挙」を考える公開討論会を開催した。
 発生すれば手に負えない「原発災害」を未然に防ぐ自治体政策を討論するためである。
 主催は自治体政策研究所、市民自治を創る会、自由学校 「遊」、無防備平和のまちをつくる札幌市民の会

 討論項目
 1「官房長官と保安院」の説明、「東京電力」の記者会見、「切り込み質問」をしない記者、「テレビスタジオの学者」の解説態度、それらを眺めている有権者。

 2 アメリカ・韓国は「80キロメートル内に立ち入るな」、日本は「30キロメートル」の外に避難。
 事故は未だ収束せず「空中と海中」に放射性物質を放出し続けている。世界は大事件と見ているが日本人の現状認識はどの程度か。

 3 原子力発電所の「絶対安全」は何であったか。政府と学者とメディアは「安全」と言っていた。
 学校の教科書にも書かれている「安全神話」は如何にして作られたか。「原発マフィア」「原子村」とは何のことか。御用学者は存在するのか。原子力発電所の背後には莫大利権。現内閣の原発輸出政策―ヴェトナムで調印した。

 4 下請け企業の作業員を英雄的行動と称賛するが「危ういからイヤです」と断わることができるのか。
  無責任な設置をした東電幹部は東京の安全場所にいる。東電に事態収束の能力はあるのか。計測調査はなぜ「東電発表」だけなのか。

 5「外国から称賛される日本人」と「今回の選挙結果を出した有権者」は如何に相関するのか

 6 選挙運動中の「自粛」は何なのか。誰もオカシイと言わなかった。「ハッキリ考えず」「ハッキリ言わない」曖昧な吾々ではあるまいか。

 討論者
   山口 たか (市民自治を創る会)
   松井 豊 (民主党・北海道)
   原田優子 (札幌地域労組)
   谷百合子 (北海道電力と共に脱原発を目指す会)
   川村史子 (石狩風力発電を考える会)
 司 会 森 啓(自治体政策研究所)
   
討論内容は後日に記述する。