■■■  自治体学  ■■■

 既成の学問は「国家」を理論前提とする「国家学」です。
 自治体学は「国家統治を市民自治へ」「中央集権を地方分権へ」「行政支配を市民参加へ」組替える実践理論です。「実践を理論化し理論が実践を普遍化する」市民自治の理論です。
世襲は日本政治を低下させる害悪である
(カテゴリー: 世襲批判
世襲は日本政治の害悪である。

世襲は日本政治の質を低下させる害悪である。
外国からは「身分制」の時代に日本は逆戻りしたのかと奇異な目でみられている。

世襲議員は能力が低い
 世襲議員の第一の問題は政治家として能力が低いことである。
 政治家の能力とは社会公共の問題を解決する能力である。社会公共の問題を解決するには既得権と癒着権益の壁を突破して事態を打開しなければならない。政治家の能力は不利益をも覚悟して一歩前に踏み出す経験から得られるのである。 
 ところが、世襲議員は親の七光りで陳情を受ける権力の側で育つから社会矛盾や不遇な立場の人の問題は分からない。「国家百年の大計を考えられる」と世襲議員を弁護するが、権力の側で育った二世議員に「百年の大計」など考えられるはずはないのである。
 世襲議員の才覚は利権政治の裏を眺めて育って身に付けた世渡り術である。

利権構造が政治不信を増大する
 世襲議員が増える背景には、国会議員-都道府県議-市町村議というピラミッド型の利権構造がある。議員が急死すると後援会は利権構造を維持するために人生経験未熟な娘であろうが擁立する。世襲議員は政治家としての志や能力は低いのが一般である。世襲議員が増える構造が日本政治の停滞と不信の原因である。
 衆議院では三分の一の130人が世襲議員である。麻生内閣は17人中11人が二世三世議員である。「自民党をぶっ壊す」と叫んだ小泉氏は後継者としての次男の支持を涙声で訴えた。派遣労働と非正規雇用で大量の若者を路頭に放り出した元凶は構造改革を唱えた小泉純一郎であるのだ。

「職業選択の自由」の反論は「三百代言」
 世襲批判は「職業選択の自由」を奪うものだと反論する。これは「国際社会で名誉ある地位を占めるため」と強弁してイラクに自衛隊を派遣した「三百代言の論法」と同様である。憲法前文の「名誉ある地位」は「戦力不保持で恒久平和を決意する」を受けた文章である。
 職業選択の自由権は「不当な権力支配と闘って獲得した人類普遍の権利」であるのだ。「狡いやり方」で「権力側に与せんとする者」が口にすることではない。
 世襲批判は「狡いやり方」を指摘し批判する言論であるのだ。「世襲批判の世論」を形成するための言論である。そこの選挙民が「狡い候補者には投票しない世論」を形成する言論である。職業選択の自由権を否定しているのではない。
 「職業選択のやり方」が狡いと批判する言論である。世襲議員の増加が利権構造を温存継続させ政治の停滞と不信の原因になっていると指摘する言論であるのだ。職業選択の自由の反論はスジ違いの「三百代言」である。
 「官から民へ」「自由競争」「構造改革」と叫んだ小泉氏が「三百代言」の誹りを免れたければ「別の選挙区から出なさい」と次男に言うべきではないか。志あれば別の選挙区から立候補するべきである。
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